自己紹介

松田 朱夏 (まつだ しゅか)

 

1968年8月5日生まれ B型

大阪府松原市出身 現在は愛知県名古屋市在住

 

大阪府立生野高等学校 卒

京都市立芸術大学 美術学部美術学科(油画専攻)卒 

 

既婚 二児の母 

 

日本児童文学者協会会員 

 

1995年、セガサターンソフト「天外魔境・第四の黙示録」のノベライズ(電撃文庫)でデビュー。当時の筆名は「松田 篁(たかむら)」。ライトノベル、漫画原作などを経て、現在は児童書を中心に執筆。 

 

趣味:絵を描くこと。  

 

好きな食べ物:ラムレーズン(アイス・チョコ) 焼きかわはぎ 海産物一般 キノコ類 トマトケチャップ

苦手な食べ物:タルタルソースだけは勘弁してください  

 

座右の銘:人間万事塞翁が馬 


コウモリについて

 

「鳥なき里のコウモリ」ということわざがある。「本当に一流の人がいない場所では、二流以下の人間がえらそうにしている」という意味だ。

 

これを初めて聞いたとき「あっ、私のことだ」と強く思った。

 

今までの人生、いつもそんな感じだった気がする。地方の公立中学では学年トップクラスでも、学区一の進学校にいけば下から数えた方が早い成績。高校までは「学校一絵が上手い人」でも、芸大に進学すれば、合評ごとに教授たちに失笑される始末。運良くなれた小説家としても、特にヒット作があるわけでもなく、オリジナルはだいたい、たいして売れずに打ち切り。まさに「鳥なき里のコウモリ」。ぐうの音もでない。

 

コウモリといえば一番有名な、おなじみイソップ童話のコウモリはどうか。鳥に向かっては「私は鳥です」といい、獣に向かっては「獣です」と言って、結局どちらの陣営からもはじき出されるというアレ。

 

これもまた私のことだ。今、ふたりの子どもを育てる主婦としてPTA関係に顔を出すと、専業主婦の方々にも、ワーキングマザーの皆さんにも、どっちにもうっかり共感してしまう。しかし向こうからは「おいしいとこどりかよ」と思われがちな在宅ワーカー。

 

獣のふりして、鳥のふりして、今までいろんな場所で「自分の居場所」を作ろうと頑張ってきたけど、いつしか自分でも、そして周囲の人々も、違和感に気づく。「……あんた、本当はここの仲間じゃないんじゃない?」 数年ごとにこれを繰り返して、すでに半世紀である。

 

生物の分類学上、コウモリは、それ単独で翼手目という目を形成する。ほ乳類だから一応獣だけれど、他のどの獣とも「仲間」ではない。コウモリはコウモリであって、それ以外のなんでもない。仲間はずれ。

 

「でもそれ、オンリーワンってことでしょ?」と言われるかも知れないが、いくらオンリーワンでも、あなた、コウモリ好きですか?  醜すぎて、だいたいどこでも嫌われ者じゃないですか? まじめに研究しようという人も少なく、未だにいろいろなことが謎のままだし、環境の変化とかで絶滅の危機に瀕しても、保護運動とかも盛り上がらないらしいよ。伝染病とかも媒介するしね。

 

だけども。

 

まあ、あれだ。コウモリ、実際のところ「鳥のように空を飛べる唯一の獣」には違いない。滑空する獣は他にもいるけれども。羽ばたいて自力で空に舞い上がれるのはコウモリだけなのだ。どんなに醜くて気持ち悪くても。

 

それに、他の獣たちとは無関係でも、コウモリ目の内部は、実はめちゃくちゃ種類多いらしい。「約980種程が報告されているが、その種数は哺乳類全体の4分の1近くを占め、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループとなっている。極地やツンドラ、高山、一部の大洋上の島々を除く世界中の地域に生息している。(Wikipediaより)」だそうだ。まあそれぞれ全く違う生き方してるけれども。種類によって虫食ったり魚食ったり果物食ったり血ぃ吸ったり……。

 

嫌われてるのは割と最近の話で、東洋では昔はラッキーシンボルだったという話もある。例のイソップ童話も、原点の古代ギリシャ時代は「どっちつかずの卑怯者」ではなく「臨機応変に立ち位置を変えピンチを切り抜ける賢者」という解釈だったとか……。

 

……まあ、そんなわけで。

 

自虐と、面倒くさいプライドとをごちゃごちゃにしつつ、私はコウモリとして生きていきたいと思っている。きっと世界中にいる他の種類のコウモリのみなさんも、食べるものは違っても一緒にふらふらと夜空を飛び続けていきましょう。ウンコから漢方薬出来たりするかもですし、あと、小型ほ乳類としては異例の長生きらしいので。